アサヒビール

sunday

2009年02月17日 12:36

アサヒビールは韓国ロッテグループと共同で、韓国ビール2位の

オリエンタル・ブリューワリー(OBビール)を買収する検討に

入った。買収総額は1000億~1500億円とみられる。

少子高齢化で日本国内のビール市場が縮小するなか、成長が見込

めるアジア市場に、M&A(企業の合併・買収)で積極的に進出し、

国内市場への依存体質からの脱却を図るよう。OBビールはビール

世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー、ABI)

の子会社で、韓国ビール市場で約40%のシェア(市場占有率)を持つ。

年間売上高は600億円規模。ABIは月内にもOBビール売却の入札

を行う方針。韓国ロッテは非公式に応札の打診を受けたとみられるが、

同買収には流動的な部分もある。アサヒはロッテの酒類子会社ロッテ七星飲料

を通じて、韓国でスーパードライを販売するなど両社の関係は深い。韓国の

ビール市場は、首位のハイトビールとOBビールがシェア約90%を占めており、

高収益を確保しやすい状況にある。買収が実現すれば、スーパードライの現地で

の生産販売を強化できるほか、アサヒ子会社で韓国清涼飲料3位のヘテ飲料との

連携も見込めるなどメリットが大きい。アサヒは連結売上高に占める海外比率が

約3%とキリンやサントリーなどと比べても低く、海外事業の強化が課題と

なっている。ABIは、世界的な金融危機の影響で、M&Aの際に生じた欧米の

金融機関からの融資の返済に迫られており、資金確保に向けOBビール売却の検討

を進めていた。日本国内は少子高齢化で尻すぼみになるので、アジア市場はいい

でしょね。

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